「ふとした瞬間に、誰かの人生を覗いてみたい」「今の自分にぴったりの言葉を見つけたい」そう思うことはありませんか?
小説ほど身構えず、それでいて心に深く残るエッセイ。
しかし、あまりに多くの作品があるため、どれから読み始めればいいか迷ってしまう方も多いはずです。
そこで本記事では、絶対に外せないエッセイ本24作品を厳選しました。
笑えるエッセイおすすめ
もものかんづめ
- エッセイ界の常識を覆したシュールな笑いの金字塔
- 日常の些細な出来事を劇的に面白く変える魔法の筆致
- 冷めた視点とユーモアが絶妙に融合した唯一無二の世界観
国民的漫画家の日常は、想像以上に可笑しくて少し切ないものでした。
おじいさんの死や水虫との戦いなど、普通なら隠したくなるような出来事を、冷徹なまでの観察眼と独特のユーモアで描き出します。
読み進めるうちに、自分の周りにあるなんてことない風景も、実は笑いの宝庫であることに気づかされます。
悶絶スパイラル
- 溢れ出る妄想が止まらない!三浦しをんワールドの真骨頂
- 日常を戦場やドラマに変える圧倒的な語彙力の無駄遣い
- 読んでいる最中に思わず噴き出してしまう危険な一冊
著者の頭の中はどうなっているのか。買い物、仕事、ふとした思考のすべてが、キレのある文体でエンターテインメントへと昇華されます。
「わかる!」と共感する部分と「なぜそうなった?」と困惑する部分のバランスが最高に心地よく、一気に読み進めてしまいます。
家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった
- どんな困難も笑いに変える「岸田節」の圧倒的エネルギー
- 車いすの母、ダウン症の弟との日々を鮮やかに描く
- 悲劇を喜劇として語り直すことで生まれる、究極の救い
普通なら「大変だ」で終わってしまうような家族の物語が、彼女の手にかかれば奇跡のようなコメディに変わります。
泣ける設定のはずなのに、気づけば笑っている。
そんな不思議な体験ができる一冊です。
きらきらし
- アイドルの日常に潜む、キラキラした感性の欠片たち
- 文学を愛する著者ならではの、瑞々しく美しい言葉選び
- 等身大の悩みと喜びが交差する、軽やかで心地よい読後感
アイドルとしての顔と、一人の読書家としての顔。
その両面から紡がれる日常は、驚くほど身近でありながら、どこか特別な光を放っています。
繊細な観察眼から生まれるユーモアに、思わず口角が上がります。
われ笑う、ゆえにわれあり
- 屁理屈こそが人生の真理?哲学者による笑撃の思考術
- 「なぜ」を突き詰めすぎて迷走する、可笑しくも鋭い論理
- 真面目な顔をして突拍子もないことを言う、究極の脱力系
日常の些細なことに疑問を持ち、哲学的に考え抜いた結果、とんでもない結論に辿り着く。
そのプロセスがあまりに真面目ゆえに、読者は笑わざるを得ません。
頭を使っているのにリラックスできる、不思議な読書体験です。
哀愁の町に霧が降るのだ
- 貧乏なんて怖くない!若さと無鉄砲さが生む爆笑の日々
- 個性豊かな仲間たちとの「シーナ流」共同生活
- 昭和の混沌とした空気感と、突き抜けた明るさが同居する
お金はないけれど、やりたいことは山ほどある。
そんな青春時代のハチャメチャな日常を、勢いのある文章で描き出します。
読んでいるだけで自分もその輪に加わっているような、底抜けの楽しさがあります。
貴様いつまで女子でいるつもりだ問題
- 現代女性の「本音」を代弁する、キレ味鋭いツッコミ
- 自意識の迷路を笑いで突破する、知的で過激な分析
- 読み終わった後の、「これでいいんだ」という爽快な全肯定
「女子」という記号に縛られ、翻弄される現代人の葛藤を、容赦ないユーモアでぶった斬ります。
自虐をエンターテインメントに昇華させる手腕は鮮やかで、多くの共感と爆笑を呼び起こします。
そして生活はつづく
- 「地味な日常」を慈しむ、星野源流の生活哲学
- 失敗も恥もさらけ出すことで生まれる、圧倒的な親近感
- 普通の暮らしの中に、笑いと発見が無限にあることを証明する
華やかなステージからは想像もつかないような、著者の泥臭く、不器用な生活。
お腹を壊したり、忘れ物をしたり。
そんな「ダメな自分」を愛でる視点に、肩の力が抜けると同時に、可笑しさがこみ上げてきます。
泣けるエッセイおすすめ
さよならペンギン
- 失ったものへの愛しさと、再出発への静かな決意
- 言葉の一つひとつが細胞に染み渡る、至高の癒やし
- 日常の中にある「さよなら」の美しさを捉える
大切な存在との別れ。それは悲しいだけではなく、何かを自分の中に残してくれます。
糸井重里の研ぎ澄まされた言葉は、読者の心の傷を優しく撫で、前を向くための静かな勇気を与えてくれます。
僕の姉ちゃん
- 姉と弟の、なんてことない会話に隠された人生の心理
- 「ああ、わかるな」と心に染みる、不器用な優しさ
- クスッと笑えて、最後にふと目頭が熱くなる不思議な読後感
一見、皮肉屋で自由奔放な姉。でも、その言葉の裏には弟への温かい眼差しがあります。
二人のやりとりを通じて、家族という存在の、近くて遠い、愛おしい距離感に涙します。
フーテンのマハ
- 旅先で出会う一期一会の交流が、乾いた心に潤いをくれる
- アートと人生が交差する、感動的なエピソードの数々
- 情熱を持って生きることの素晴らしさを全身で感じる
世界中を飛び回る著者が、各地で見つけた「美しいもの」や「素晴らしい人々」。
その出会いがもたらす心の震えがストレートに伝わってきます。
旅に出たくなる以上に、人を信じたくなる一冊です。
父の詫び状
- 昭和という時代の匂い、不器用な父の大きな背中
- 緻密な観察眼から生まれる、圧倒的に美しい情景描写
- 言葉にしなかった「愛」を、数十年後の今、受け取る
厳格で、時に恐ろしかった父。
でもその奥底には、溢れんばかりの家族への想いがありました。
食卓の光景や些細な癖。
それらを思い出すだけで、どうしようもなく愛おしい感情が込み上げてきます。
考えさせられるエッセイおすすめ
バカの壁
- 理解し合えないのはなぜ?解剖学者が解き明かす思考の罠
- 情報の受け取り手の中にある「壁」を自覚する知的体験
- 現代社会のあらゆる対立の根底にあるものが見えてくる
「話せばわかる」は本当か?という衝撃的な問いから始まります。
私たちが無意識に作っている「知りたくないことへのバカの壁」を知ることで、他者理解のあり方が根本から覆されます。
街場の現代思想
- 難解な「思想」を自分の生活に引き寄せて考える
- 当たり前だと思っている社会構造の裏側を暴く
- 複雑な世界をシンプルに捉え直すための、頭のトレーニング
思想とは、学者のためのものではなく、私たちがより良く生きるための道具である。
内田樹の軽快かつ論理的な語りは、霧が晴れるように「世界の仕組み」を明らかにしてくれます。
ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー
- 「多様性」という言葉の裏にある、リアルな摩擦と痛み
- 中学生の息子の視点を通じて描かれる、現代社会の歪み
- エンパシー(他人の靴を履く力)の重要性を深く問う
イギリスの公立中学で起きる人種差別、貧困、格差。
それらに直面する息子と、彼を見守る母の対話は、遠い異国の話ではなく、私たちの隣にある問題として強く響きます。
職業としての小説家
- 「書くこと」への、驚くほど誠実でストイックな姿勢
- 天才ではなく「継続する者」としてのプロ意識
- 自分自身のスタイルを築くための、深い洞察と戦略
世界的な小説家が、自らの創作活動を初めて詳細に語りました。
そこにあるのは、インスピレーションへの依存ではなく、規則正しい生活と徹底した自己管理。
あらゆる職業人に通じる、生き方の指針です。
断片的なものの社会学
- 大きな物語ではなく、個人の「小さな声」に耳を澄ます
- 意味のないことに意味を見出す、社会学の温かい視点
- 統計には映らない、人間の美しさと悲しみへの讃歌
街で見かけた誰か、居酒屋で聞いた話。それらの「断片」こそが、人生の真実を語っているのではないか。
岸政彦の言葉は、効率や成果が求められる社会で見失われがちな、一回きりの人生の尊さを浮き彫りにします。
まぼろしハワイ
- 生と死の境界線にある、美しくも切ない風景
- 「失うこと」を肯定し、そこから始まる物語を信じる
- ハワイという場所が持つ、不思議な癒やしの力
大切な人を亡くした後の、魂の彷徨。
吉本ばななの綴る世界は、常に生と死が隣り合わせであり、その両方を静かに受け入れる強さがあります。
心の傷跡さえも、一つの風景として描き出します。
ヴィオラ母さん
- 規格外の母が教えてくれた、「自由」に生きる覚悟
- 常識という名の牢獄から脱出するための、力強い言葉
- 国境を超えていく、逞しくも繊細な魂の記録
常識にとらわれない、あまりに破天荒な母の生き方。
それは時に周囲を驚かせますが、根底にあるのは「自分を生きる」という揺るぎない信念です。
著者のバイタリティの源泉がここにあります。
人生を変えるエッセイおすすめ
今日もていねいに
- 「ていねい」に暮らすことで、心に余裕を取り戻す
- 日常の細部に美しさを見出し、自分を愛でる技術
- モノや時間を大切にすることが、人生を豊かにする
早起きをする、靴を揃える、言葉を選ぶ。
そんな小さな習慣の積み重ねが、やがて大きな人生の変化をもたらします。
松浦弥太郎の言葉は、忙しすぎる現代人の心に、静かな凪を運んでくれます。
ユダヤ人大富豪の教え
- お金と幸せの、本当の関係を解き明かす
- 「大好きなことを仕事にする」ためのマインドセット
- 成功者が共通して持っている、豊かさの源泉
単なるお金儲けの話ではありません。
いかにして自分を磨き、周りの人を幸せにしながら豊かになっていくか。
その原理原則が、メンターとの対話を通じて心に深く響きます。
自分の中に毒を持て
- 「爆発」せよ!現状維持を許さない、岡本太郎の魂の咆哮
- 世間の常識をぶち破り、自分らしく突き進むための毒
- 何かに迷ったとき、背中を強力に蹴り出してくれる力強さ
「人生は冒険だ」「あえて茨の道を行け」。
その一言一言が、読者の甘えを打ち砕き、眠っていた情熱を叩き起こします。
一度きりの人生を、いかに情熱的に生き切るかを問う衝撃の書です。
おらおらでひとりいぐも
- 孤独は寂しさではない。自分を再発見するための自由である
- 心の声を「方言」で語ることで解放される、剥き出しの自己
- 人生の後半戦を、いかに豊かに、力強く生きるか
夫を亡くし、一人きりになった女性の心の中に響く、膨大な言葉たち。
孤独を徹底的に突き詰めた先に見えてきた、自分という存在の輝き。
すべての「おひとりさま」に勇気を与える、再生の物語です。
ターシャの言葉 思うとおりに歩めばいいのよ
- 流行に左右されず、自分の価値観で暮らしを作る喜び
- 自然と共に生きることの、厳しくも美しいリアリティ
- 「遅すぎることはない」と勇気をくれる、ターシャの言葉
電気も通っていない山奥で、美しい庭を作り、自給自足の生活を送る。
彼女の生き方は、効率化を追い求める現代社会への静かなアンチテーゼであり、自分らしくあることへの究極の肯定です。
魂の退社
- 会社に依存しない、本当の「自由」を手に入れるまでの葛藤
- モノを手放すことで見えてきた、自分自身の価値観
- 不安を好奇心に変え、新しい人生を謳歌する技術
大きな会社を辞め、電気のない生活へ。
そこまで極端ではなくても、私たちが抱えている「持っていなければならない」という強迫観念を、鮮やかに解き放ってくれます。
人生の主導権を取り戻すための記録です。
まとめ|自分に合った「エッセイ」を選ぶコツ
エッセイは“心の鏡”のようなものです。
笑いたいときはユーモア作家の本を、癒されたいときは優しい文体の作品を。
哲学的に考えたいときは、思想家や作家の人生論系を選ぶのがおすすめです。
忙しい現代人こそ、1日10分でも“言葉と向き合う時間”を持つことで、心がリセットされます。
今回紹介した本はいずれも読みやすく、人生を豊かにしてくれる名作ばかり。
ぜひ自分にぴったりの一冊を見つけて、心の旅に出かけてみてください。